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メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…

エピソード4 「はじめての大喧嘩」(前編)


嫁さんの手料理をはじめて食べたのは、同棲しだして数日目だった…。

「そう言えは、俺、お前の手料理って食べた事無いよね?」

「あぁ…、そうだね…。」

「何でもいいから作って貰っていい?」

「今日!?」

「俺、朝飯喰わないじゃん、昼飯でいいよ。」

「…………。」

しばらくの間、熟考…。

「分った…、その代わり、絶対何でもいい?」

「いいよ、じゃ、楽しみにしてるな。」

「…、買い物行って来る。」

「スーパー?、俺も行こうか?」

「いい!」

即答で断られる、しかも断固拒否の構え。(苦笑)

「なんで?」

「一人で行きたいの!」

「ん~、まぁいいや、行っといで。」

徒歩3分のスーパーから、嫁さん1時間後に帰宅、手には小さいサイズのビニール袋一つのみ…。

「お帰り、時間掛かったわりには、袋ちっちゃいね。(笑い)」

「いいの!」

「そろそろ、腹減ったから、飯、頼んでもいい?」

「じゃあ、キッチン開けないでね、って言うか、1時間くらい外で時間潰して来て!」

「えっ?何で?」

「いいから、ちゃんと作っておくから、少し出て行って!」

「分った、分った、1時間後な?」

「うん。」

「ったく、鶴の恩返しじゃねぇんだから…。(苦笑)」

1時間後帰宅、思った通り、嫁さんの指に「絆創膏」。

「切ったの?、深い?」

「大丈夫、少しだけ、でも、ほら、作っといたよ。」

テーブルを見る…。
ごはん、そして、六角に剥いた里芋の煮付け…以上。
「里芋六角に剥いたんだ、凄いね!でも…。」
「これだけ?」

「うん。」

「シンプルだな…、随分…。(苦笑)」

「しかも、随分自信有るんだな、一品だけ…、しかも煮物(笑)」

「……、食べてみて。」

取り合えず食べてみる。

「どう?」

「飯は普通。」

「里芋は…?」

「まぁ…、美味いな…。」

「ほんと!?、おいしい!?」

満面の笑みの嫁さん、自分も箸を運ぶ…。
嫁さんの表情が固まる…。

「これ、おいしいの?」

「え~と…、まあな。」

「本当の事言って。」

「まあ、はっきり言えば、里芋の味が存分に活かされ過ぎてて、里芋の味しかしない、強いて言えば、里芋が美味い。(笑)」

「ごめんね、わたし、料理得意じゃないんだ…。」
「本の通りにつくったのになぁ…。」

「いいよ、しばらくは、家で飯喰う時は、俺がつくるから、それ見て覚えて。」
「あと、味噌汁とか、汁物が有ると嬉しいかも…。」

「ほんとはね…、わたし、家で家族そろってご飯ってあんまり食べた事ないんだ…、味噌汁とかも無かったから忘れてた、ごめんね…。」
「もっと勉強するね!、ごはん、なりさんに作ってあげたいもん。」


この時が、はじめて嫁さんの手料理を喰った日。

数ヶ月が過ぎ、嫁さんの料理も随分上手になってきた頃…。

(その過程では、ごはん、味噌汁、ぶりの照り焼きと、トンカツ…おい!、何でメインが2つもあるんだ?みたいな日も多々あったが/苦笑)

はじめての大喧嘩は、些細言い合いが原因で起きる事になる。



後編へ続く
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テーマ:たいせつなひと。 - ジャンル:心と身体

  1. 2007/09/29(土) 15:31:09|
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エピソード1・5 「プロポーズ?」

エピソード1「メンタル疾患のカミングアウト」の直後の嫁さんとの風景です。

中途半端な書き方で読みづらいかと思いますが、書き続けるとなると、外せないエピソードなので、ご容赦を…。

エピソード1・5

「プロポーズ?」

嫁さんの病気の事を聞き終え、化粧直しから戻った後の最初の言葉…。
「なんで、まだいるの?」

「『なんで』じゃない!『だから』ここにいるんだよ!」

「バカじゃない?」

そう言いながら、嫁さんが席をはずしている間に、2人分オーダーしておいた、ジャックダニエルのロックをすすり泣きながら飲む嫁さん。

「結局、今度は本当に化粧直しをしに行くハメになったな(苦笑)」

「ほんとだよ…。(苦笑)」
「戻ったら、もう少し聞いて貰いたいことがあるんだけど、いいかな…?」

「今度は、出て行く準備はしなくていいの?(笑)」

「聞いたら出て行きたくなるかもしれないよ…。」

明らかな作り笑いを精一杯浮かべながら、化粧直しに行く嫁さん…。

(もう、何を言われても、全部受け止めよう…。)ジャックダニエルを飲み干しながら、腹をくくる…。

嫁さんが戻って来る…。
化粧直しを終えて戻って来た嫁さんの顔は、何かを決意した毅然とした表情だった…。
(こいつ、綺麗な顔してんな…。)なぜか、そんな思いがよぎる。

「今度は何の話?」

「大事な質問…。」「だから、はぐらかしたりしないで、嘘つかないで答えてくれる?」

「いいよ、何でも答える。」

「わたし何歳か分るよね?」


当時、嫁さん31歳、俺が25歳の6つ年上のカップリング。不思議と歳の差を感じず、お互いが、歳を知らずに数ヶ月すごしていた。

ある時、風邪をひいた俺を、無理やり病院に連れて行こうとして探し出した俺の保険証をみて、嫁さんが硬直していた姿を思い出す…。
その数分後、嫁さんの免許証を見せられ、俺自身も硬直する事になるのだが…。(苦笑)

「分らんはずねぇだろ、嫌でも覚えてるよ(笑)」

「なりさん25でしょ?、まだ遊びたくない?」

「どういう意味?」

「わたし以外の女の子とも遊びたいでしょ?」

「わたし、なりさんが働いている所で、若い子達と話てるのみてて、本当だったら、私なんかよりもあんな感じの女の子と付き合った方が、なりさんは幸せなんじゃないかな?って思っちゃったの…。」

「自信ないんだ…、6つも年上だし、お金持ちな訳でもないし、こんな病気持ってるし…。」

「わたし、遊ばれて無い…よね?」

「俺、お前にさっきなんて言った?」

「えっ?」

「えっ?じゃねぇよ、もう一回だけ言うぞ…。
「『なんで』じゃない!『だから』ここにいるって言ったろ!」

「もっと、分りやすい様に言わなきゃダメか?」

「これならどう?、他の誰かじゃなくて、お前だから、歳も、病気も全部ひっくるめて○○ ○○(嫁さんの旧、姓名)がここにいるから、俺はここにいるんだよ!」

「ゴメンね…、不安なの…。」
「これから、何年か付き合って、やっぱりお前じゃダメだから他の女の人と付き合うって言われたら、わたし後戻り出来ない歳になっちゃうんだよ!そう言うのも考えて これからも、一緒にいてくれるの?」

「それを約束してくれないんだったら、やっぱり、今日でさよならを言って欲しい…、こんなに好きになった人に新しく彼女が出来たから…とか言われたくない!」

「って、おい、お前それ、脅迫かプロポーズだよ。(苦笑)」

「そうだよ!だって、不安なんだもん!そんな寂しさに耐えれる人じゃないって言ったでしょ!」

「落ち着け、約束するのに条件、1つだけ出してもいいか?」

「何…?約束…してくれるの?」

「条件が1つあるって言ったよな?」

「条件って何…?」

「さっきの、脅迫みたいなプロポーズ取り消せ。(苦笑)」

「やっぱりダメなんだ…、約束してくれるんじゃ無かったの…?」

「約束するって言ったろ、条件付きだけど。(笑)」
「で、どうする?」

「取り消す…、約束してくれるなら…。」

「よし、取り消したな?忘れろよ?」

「でも、なんで?」

「プロポーズ、女からさせたら、かっこわりぃだろ?」
「しかも、こんな脅迫みたいなプロポーズで、OKしたら俺、いい笑いもんだわ。(苦笑)」
「だから、プロポーズは、俺の方からさせてくれ、約束するから…、もう少しだけ待って…。」

「ありがとう…、待ってる…。」
「でも、少しって言ったのも忘れないからね。(泣き笑い)」



エピソード2へ続く


自分で読み返して、かなり寒い言い回しなどが多々ありますが、原則として、これを書こうと思いたった時に、どんなに寒かろうがノンフィクションで、書くと決めたので、恥を承知で書かせて頂いております、不快な表現など、あるかもしれませんが、どうかご容赦下さい。

テーマ:たいせつなひと。 - ジャンル:心と身体

  1. 2007/09/21(金) 15:24:29|
  2. メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…
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メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…

エピソード3(後編)

はじめての、心療内科付き添い…。(後編)


嫁さんが4年半通い続けている心療内科へ、付き添う日が来た。

クリニックへ向かう電車の中。

どこか、不安げな嫁さんの態度…。

「Drに聞きたい事ってなぁに?」

「うーん…、色々。」

「例えば?」

「これから、俺が、お前の為に何が出来るのかとかかな、取り合えず、他にも色々。」

「お願いがあるの…。」

少し怯えた様な嫁さんの表情。

「なに…?」

「わたしの病気の原因は聞かないでくれる?」

「どうして?」

「出来れば、思い出したくないから…、お願い…。」

「了解、聞かない。」
「後は?」

「大丈夫…だと…思う。」

「そっか、わかった。」

予約時間の10分前に心療内科に着く。

思ったよりは規模が小さい。
小奇麗な花や置物や絵画、でも何か、「無機質な違和感を感じる不思議な空間」それが、俺の第一印象…。

予約時間が来る、次々患者さんは入れ替わるが、嫁さんが呼ばれる気配は無い。
更に20分、未だに気配無し。
病院の待ち時間が苦手な俺は、イライラを募らせる…。

「いつもこんな感じ?」

「そうだよ、1時間くらい待った事もあったかな?」

「そうか、それだけでもストレスだな。」

「もう、慣れちゃった。(苦笑)」

更に20分後、嫁さんの名前が呼ばれる。

「付き添いの方、失礼ですが、○○さん(妻の旧姓)とは、どう言ったご関係ですか?」

看護士さんに聞かれ、同棲中である事を告げる。

「少々、お待ち頂けますか?」

診察室から、何かを相談している声が洩れる…。

「お待たせしました、それでは、○○さんだけまずお入り下さい、お付き添いの方は診察が終わるまでお待ち頂けますか?」

「待って下さいよ、それじゃ、俺が付き添った意味が無いんですけど。」

「Drの指示なので、○○さんの診察が終わった後に時間を作るそうです。」

どういう診察を受けるのかも見たかった俺は、渋々指示に従う。

嫁さんが診察室に入っておよそ3分後。

「○○さんの付き添いの方中へどうぞ。」

「???」

「診察もう終わったの?」
「いつもこんなもんなの?」

「うん、大体はね…。」
「ケンカしちゃダメだよ。」
俺を呼びに来た嫁さんと小声で話す。

「今日は、○○さんの何をお話しすれば良いのですか?」

怪訝そうなDrの表情と声のトーンに、一瞬怒りが走る。
怒りを押し殺し、嫁さんの隣の席に着く。
そっと、俺の手を握る嫁さん…。

「はい、これから、彼女と生活するにあたって、私が彼女の回復に向かって何か補助できる事はありますか?」

「特に無いですね、普通に接して下さい、彼女の症状の原因は亡くなった母親にある様なので、根本的にトラウマを取り除く事は難しいんです、母親が生きていれば、また、違ったのかもしれませんが、一生付いて回る問題だと思って下さい…、もうよろしいですか?、次の患者さんが待っているので。」

過去のトラウマを勝手に話され、うなだれる嫁さん。
業火の如く燃え上がる怒りを押し殺し、止むを得ず最後に聞こうとしていた質問を問いかける。

「そんなに時間が無いのなら、最後に1つだけ聞かせて頂いても宜しいですか?」

怪訝そうな顔で…。

「どうぞ。」

「俺はこの子に、俺の子供を生んで欲しいのですが、それは、可能ですか?」

突然の俺の言葉に、驚きを隠せない嫁さん。(この時点で、まだ、プロポーズはしていなかった。)

「無理ですね、子供に子供は育てられませんから。」
更にうなだれ、俺にもたれかかる嫁さん。
それを尻目に。

「もう宜しいですか?」

「ええ、もう結構です。」

よろめく足取りの嫁さんを抱えながら、診察室を出る。
山の様に出された薬を受け取り、気丈に会計を済ませる嫁さん。

ささくれ立った感情のまま、心療内科を出る、嫁さんを抱える様に抱きながら、休める場所を探す。

診察に付いて来た事に対して、これで良かったと言う感情と付いて来なければ良かったと言う感情が交錯する…。

しばらく近場に見つけた喫茶店で休息を取り、少し自分を取り戻した嫁さんに、質問してみる。

「いつも、診療時間はあんなもん?」(約2人分話して10分弱)
「うん、もっと短い時もあるよ。」

「なんで、あの病院がいいの?」

「新しい病院に行くと、また、嫌な事を始めから話さないといけないんだよ、それが耐えられないから…。」

「それだけ?」

「うん…。」

「そっか、ゴメンな、嫌な思いさせたな、付いて来て。」

「ううん、それよりさっき言ってくれた事、本気?」

「何が?」

「わたしに赤ちゃん産んで欲しいって言った事。」

「あぁ…、急かされたから、本音が出ちまった。(苦笑)」

「ゴメンね…、ゴメンね…わたしがこんなでゴメンね…。」

とめどなく溢れる涙を止められない嫁さん…。
際限無く、自分を責め続ける…。

「なぁ、俺から提案!」
「辛いかも知れないけど、病院替えよう。」

「俺も一緒に探すから、今度は、最初から俺も付いて行く。」
「お前には悪いけど、俺あの病院気にいらねぇや。」

「うん…、わかった…、ただ、新しい病院見つかるまで、お薬だけ貰いに来てもいい?」

「それは、お前の好きにしな。」

「じゃぁ、明日から、新しい病院探しだな!」

「本当は、怖いけど…頑張る。」

「俺、お前の子供欲しいし、少なくても、一生治んないとか、言わねぇ病院、ってか、お医者さん見つけようや。」

「うん、治したい、なりさんの赤ちゃん産みたいもん。」


(続く)


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  1. 2007/09/11(火) 04:19:19|
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メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…

エピソード3 (前編)

はじめての、心療内科付き添い…。(前編)

嫁さんとの同棲がはじまり、嫁さんの病気の辛さが、ほんの少しだけれども、分かりだした。

いつもの様に、嫁さんが寝ついた後に、精神疾患の本を読み続け、ある程度の知識が身に付いて来た頃、嫁さんに1つのお願いをしてみた。

「あのさー、今度、お前が病院に行くのいつ?」

「今週の、水曜日だよ、なんで?」

「一回、一緒に受診に付いてっちゃダメ?」

「俺、お前に対して、何をしたらいいのかとか、いろんな事、聞きたいんだよな、お医者さんに…。」
「付いてったらまずい?」

「ん~、いいけど平日だよ?」
「仕事は?」

「ああ、半日休む。」

「!いいの?…職場変わったばかりで、仕事休めないって言ってたじゃん?」

「いや、仕事よりも、今はお前優先!」

「仕事の代わりは、他にもいるけど、お前の代わりは誰もいないだろ?」
「つう訳で、水曜日、休み取るから!いい?」

「うん。」

翌日、職場で、社長に半日休みの許可願い…。

「今週の水曜日、半日だけで構わないので、お休みいただけませんか?」

「なぜですか?」

「彼女の病院に付き添いたいのですが。」

「なぜですか?、一人で行けないんですか?」

「いえ、自分がお医者さんに聞いておきたい事があるので。」

「ただの、彼女ですよね、奥さんじゃ無いでしょう?」
「なんの病気なんですか?役職のある人間に、簡単に休まれると困るんですよねぇ。」

「病名言わないといけないっすか?」

「ええ、普通は。」

「自律神経失調症です。」(当時の診断)

「どういう病気なんですか?」

「鬱だとか、パニック障害だとかその他もろもろです。」

「鬱って気の持ちようのの病気なんでしょう?。」

「いえ、違います!」(怒)

「で、休み頂けるんでしょうか?」

「家族なら、考える所なのですが、彼女ではねぇ…。」

「頂けないんすか!?」

「給料一日分、カットでも、良ければ、いいですよ。」

「(怒)はい、構いません、その代わり、今月一杯で、辞職させて頂けますか?他にも仕事出来る場所あるので。」

「ちょっと待って下さい、半日だけなら、許可します、今回は、特別と言う事で。」

「今後も、お願いする事があるかもしれませんよ?」

「分りました、検討しておきます。」

「有難う御座います、よろしく、ご検討お願いします。」

と、言う経緯を経て、水曜日の休みが承認。

はじめての、心療内科付き添いが確定。

嫁さんに報告の電話。

「休み取れたぞ、一緒に行こうな。」

「うん、わたしの為にゴメンね…ありがとう。」

「いや、俺のわがままだからさ…。わりぃけど連れてって。」

「いいけど、先生とケンカしないでね…(笑)」

そして、水曜日当日、心療内科へ…。

(後編へ続く)

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  1. 2007/09/06(木) 14:33:16|
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エピソード2 「はじめてのパニック発作」

嫁さんのメンタル疾患。
正直な話、はじめてパニック障害からくる、過呼吸(過換気症候群or呼吸性アルカローシス)を、間近で見るまで、実感としてピンと来るものは無かった…。

嫁さんと同棲をはじめて何度目かの、ごくありふれた日曜日。

些細な事で、口論が口喧嘩に発展。

この時の引き金は、俺との口喧嘩だった。

はじめて間近で見る、過呼吸に苦しむ嫁さんの姿、俺は一瞬、演劇でも見せられている様な感覚に陥った。

「おい!、都合が悪くなると、苦しい振りかよ!」

罵声を浴びせる俺…。

どんどん荒くなる嫁さんの呼吸、そして、滴り落ちる不自然な量の汗…。

ここで、はじめて、これが発作なんだと気付く!

何をしてやれば良いか分らず、喧嘩の事など忘れ、ただ抱きしめる事しか出来ない俺、肩越しに振り絞る様な嫁さんの声。

「さっきは…ゴメンね…」「許して…くれる?」「嫌いに…なった?」

「バカ野郎!そんな事言ってる余裕があんなら、何して欲しいか言え!」

「大丈夫…もう…治まるから…もう…怒ってない?…嫌いになってない?」

「もう、そんな事どうでもいいよ!」
「俺は何をしてやればいいのか、教えてくれ!」

「本当に…大丈夫…今日の…発作…軽いから…本当になりさん…嫌いになってない?」

「しつこいよ、こんなんで、嫌いになれる訳ねぇだろうがよ!」

「よかった…嫌われて無いんだね…だったら、もう少しで治まるから…それまで…抱っこしててくれる?…」

それから10数分、嫁さんを抱きしめ、頭を撫でながら眠らせた…。

眠った嫁さんをベットに寝かせ、寝息を確認してから、即座に本屋へ、向かいながら、自分の知識の無さを悔いる。

当時、今ほどメンタル疾患に関する書籍は、細分化されていなかったと感じる。

とりあえず、自律神経失調症と精神病に関する書籍を数冊購入し、嫁さんが、目を覚ます前に帰宅、買ってきた本を、まるで中学生のエロ本の如く、ベットの下に隠す。(笑)

丁度嫁さんが目を覚ます…。

「あっ、寝ちゃったんだ?ゴメンね、驚いたでしょう?」

「いや、何もしてやれなくてごめんな。」

「うんうん、抱っこしてくれたし、嫌いにならないでくれた!で、仲直りできた!(笑)」

「バカ野郎!こんな心臓に悪い仲直りがあるかよ!(苦笑)」

「で、ああ言う時は本当はどうすればいいの?」

「うん、本当にひどい時は、紙袋を鼻と口にあてがうの、二酸化炭素が足りなくなるんだって言われた…。」

「どんな時に発作が起きるの?」

「凄いショックな事があったり、苦手な場所に長くいなきゃいけない時とか、電車とかね。」

「分った、二酸化炭素な?」

「うん、あと、何も無くても突然、不安な気持ちになった時もかな?」

「分った。」

その当日深夜、二度目のパニック発作、引き金は不明…。

紙袋は見つからない。

そのまま、嫁さんを抱きしめる、二酸化炭素は…。

KISSで…、人工呼吸の様に…。

数分後、発作が治まる。

「これ、一番安心するかも?」

その日以降、嫁さんの発作止めは、紙袋じゃなくなった…。

そして、嫁さんが寝ついたあと、中学生のエロ本のように隠していた本を引っ張り出して、(苦笑)少しでも嫁さんの持っている症状に対応出来る用意の為の読書が、その日から始まった。

本を隠れて読んでいたのは、「俺は、お前の為に、こんなに努力してるんだぞ!」みたいな事を、嫁さんに見せたくなかったから…。


続く


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  1. 2007/09/01(土) 03:12:10|
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