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メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…(エピソード14)

このエピソード達は、俺と、今は亡き、嫁さんが過ごして来た時間を懐古しながら、今現在、そういった状況で、悩んだり、困ったり、つまづいたりしている、人達の何かの役に立てればと思い、不定期で、自分と嫁さんのエピソードを、ノンフィクションで、書き綴っているものです…。

現在進行形の物語ではないので、ご注意を…。



エピソード14「携帯電話」

嫁さんのお腹に自分の子供がいる…。

その現実。

昨日までの嫁さんと、今日の嫁さんがまるで別人の様に思える不思議な感覚…。

まだ、ぼんやりとだけれども、もう一人、俺が守らなければいけない人間が出来たんだなと感じていた。

「お前さぁ?、っう事は昨日までも妊婦さんだったってことだよねぇ…?」

「うん、そうなるよねぇ、普通に考えたら。(笑)」

「俺のお前に対する扱い、雑だった?」

「うん、雑だった!(笑)」

「ごめんな、これからは気を付けるわ。」

「よしよし、今更気付いたか、もっともっと大事にしていいよ(笑)」

「あとさぁ…、俺、出産の事とか、なんにも分かんないから色々教えてな。」

「わたしだってはじめてだもん、こっちが聞きたいくらいだよ(笑)」

「まぁ、俺に出来る事があったら、何でも言っていいからな。」

「今、何でもいいって言ったよね!」

「うん、言った。」

「なりさんさぁ、前から約束してたの覚えてる?」

「何?っうかどの約束だ?、お前とは色んな約束し過ぎて、どれだかわかんねぇよ。(苦笑)」

「赤ちゃんができたら、携帯電話持ってくれるって約束したでしょ!」

「そう言えばしたね、そんな約束…。」

「何、その不満そうな顔は…?、もういい加減にいつでも連絡できる様になってよ!、もう、自分ひとりじゃないんだよ!、わたしだって、ずっと心配してたし、辛かったり、寂しかった時も、ずっと我慢してたんだよ!、なりさんが携帯電話嫌いだって言ってたから…。」

はじめは、冗談まじりに話そうとしていたのであろう嫁さんの言葉が、後半は涙声の訴えになっていた…。

今にして思えば、当時の嫁さんは本当の意味で、「我慢」していたんだと思う、鬱を抱え、パニック障害を抱え、その他にも様々な症状を抱えていた嫁さん。

一番頼りたい人間と、自由に連絡が取れない状況での不安や寂しさは、想像を絶する辛さがあったろうと思う、「我慢」してくれていたと言うよりも、「我慢」させていた、というのが本当のところなんだと思う。
当時でもすでに、携帯電話を持っているのが当たり前の時代だったのだから…。

「分かった、持つよ、持つ、ただ、何処で買うのかとかどの機種がいいとか、全然わかんねぇから、今度の休みの時に、買いに行くの付き合ってくれよな。」

「本当!!、今度の休みね?、絶対だよ!!」

数日後、久しぶりに、子供みたいにはしゃぐ嫁さんと、携帯電話を買いに行く…。

「一番早く繋がるところにしようね!機種とかどうでもいいでしょ?」

「分かった分かった、みんなお前に任すから。(苦笑)」

「やっと、なりさんが携帯持ってくれた!!」

俺の携帯電話が繋がった日、あの時の嫁さんの喜び方は、当時の俺にとって、理解の範疇を超えていた。

嬉しかっただけじゃなく、安心したんだよな?

今、この文章を書きながら、嫁さんに答えを聞いたりしてみる…。


娘が繋いでくれた、携帯電話のお話でした…。






続く
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テーマ:たいせつなひと。 - ジャンル:心と身体

  1. 2008/03/04(火) 22:28:04|
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  4. | コメント:0
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