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メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…(エピソード15)「マタニティワーカホリック」

諸事情ありまして、コメント出来ない日が続いており、ごめんなさい(汗)

この場を使い、お詫びさせて頂きます。

かなり久しぶりの日記の続編です。

このエピソード達は、俺と、今は亡き、嫁さんが過ごして来た時間を懐古しながら、今現在、そういった状況で、悩んだり、困ったり、つまづいたりしている、人達の何かの役に立てればと思い、不定期で、自分と嫁さんのエピソードを、ノンフィクションで、書き綴っているものです…。

現在進行形の物語ではないので、ご注意を…。


エピソード15「マタニティワーカホリック」

「マタニティワーカホリック」なんて言葉は無いのでしょうが、メンタル疾患のデパートとも言える様な、嫁さんが抱えていた、症状の中の一つに、強迫観念にも似た、無意識のワーカホリック(仕事中毒)がありました、俺と出会う前の嫁さんにとって「仕事」は、自己の存在の証明だったんだと思います。

今回は、それにまつわるエピソードです。

妊娠初期から、安定期に入るまでは、産まれて来る子供の為に万全を期して、家で、大人しくしている約束が出来ていた。

安定期に入った頃から、嫁さんの口から、仕事の話が出てくる様になって来た。

「ねぇ、なりさん、お腹に赤ちゃんがいても、働ける所ってあるかなぁ?」

「何?、今の時期に働くの?」

「うん…、専業主婦って言うのに、憧れてたんだけど、いざ、そうなってみるとさぁ、なんか、辛いんだよね…、今までずっと働いていたじゃない?、モチロン、病気で働けなかったり、仕事一杯変わったりしながらだけどさ…、働いて無いとね、わたしって存在が、誰にも認められてないんじゃないかって不安になっちゃうんだ…。」

「あんまり、賛成できねぇな…、とりあえず、外に働きに出るのはNGって感じかな。」

「お家だったらいいの…?」

「ストレスになんない?」

「働いていない方が、ストレスかな?、赤ちゃん産まれたらお金も掛かる様になるし、少しでも、貯めておきたいって言うのが、正直な所かな。」

「分かった、家で出来て、体の負担とか、ストレスとかなるべく少ない仕事ならOKって事でどう?」

「うん、ありがとう、探してみるね。」

数週間後、嫁さんから、仕事が決まった事を伝えられる。

「なりさん、やっと見付かった、ねずみ講とか、胡散臭い内職意外だと、ほとんど無くて、やっと見つけたのが、コールセンターから、転送で電話が来るオペレーターの仕事、来週から研修だって言うから何日か行って来るね。」

「ってか、お前、オペレータなんか出来んの?、クレームの処理とかもするんだる?、お前、モツのか?、調子悪くて動けない時とかの事も考えておいてる?」

「う~ん、分かんないけど、とりあえずやってみる…。」

「無理だと思ったらすぐ、手ぇ引けよな!、約束!」

「うん、分かった。」

研修期間が終わり、嫁さんが、在宅のオペレータを始めた。

「なりさん、シフトが自由に組めなくて、なりさんのお休みの日も仕事になっちゃった…、電話が鳴ったら静かにして貰っていい…?、ごめんね…。」

「決まったんだったらしょうがねぇだろ?、分かった、静かにするよ。」

仕事を始めてからの嫁さんは、日に日に、疲弊して行くのが見て取れた。

はじめて、俺が休みの日に、仕事をしている嫁さんを見た、俺が思ったよりも、仕事量は多く、電話は鳴りっ放し状態だった。

「毎日こんな感じなの?、お前グッタリしてるし、イラついてるじゃん、やめてもいいんだぞ、無理すんなや。」

「うん、でも、もう少しやってみる他に仕事無いんだもん。」

翌週の俺の休日も嫁さんは仕事だった。
相変わらず電話は鳴り続く…。
お互いが、気を使いあいながら、お互いがイラついているという悪循環、夫婦のコミュニケーションも歪んだものになって行く。

そして、嫁さんの手首に、今まで消えていたはずの傷が出来ていた事にも気付く…。

「なりさん、お休みなのにごめんね、向こうの部屋で寝てていいよ。」

「いや、俺音楽聴きたいんだけどダメだよね?やっぱ?」

「うん、ごめん、気が散っちゃうから…。」

「休んだ気がしねーなぁ、こんなんじゃよ、外で飲んでくるわ…。」

「好きにすれば!」

「なんだよ!その言い方はよぉ、あぁ?」

「わたしだってイライラしてるの!早く飲みに行けばいいでしょう!一人で!」

「分かったよ!じゃぁな!」

そう言い放ちながら、この仕事を続けさせてたら、お互いが潰れるなと感じた俺は、マンションの外でタバコを1本ふかし、頭を冷やしてから部屋に戻る。

「何、もう帰ってきたの!?」

「もういいよ、そのヘッドセット外せ、話そうや…。」

「でも、まだ仕事中だし…。」

「お前も分かってるだろう?、今、俺ら、上手く行ってねぇよな?」

「うん…、そうだね…。」

「これがお前の望んだ形か?」

「ううん、こんなので、ギクシャクするのイヤだよ…。」

「だろ?、腹の子供にも良くねぇよな…、たぶん…。」

「そうだね、ごめんね、ダメなママだね…、赤ちゃんの事、もっと考えてあげなくちゃね。」

「お前が仕事したい気持ちは分かるけどさ、やっぱり、第一に、子供の事考えようよ、何よりも、お前がヘタッたらどうしようも無いだろ?」

「うん…、でも…。」

「さっきの取り消し!、まずは、お前の事を考えろ、次に子供だ、ママがしっかりしてなきゃ、腹の子供も不安なんじゃねぇのか?」

「うん、会社に電話して、辞める方向で話してみる。」

「そうしてみな、で、今日の分の仕事が終わったら、二人で軽く飲みに行こう!」

「うん!わたしは軽くで、なりさんは、今日は好きなだけ飲んでいいよ!せっかくのお休み、ちゃんと休めなかったでしょ?」

「ありがと!じゃぁ、飲まして貰うわ!」

「ごめんね、なりさん。」

「こっちの方がいいだろ?ギクシャクしてるよりさ!」

「うん!こっちの方がいい!」

「仕事は、子供が落ち着くまで少し休んでみよう、働くなって言ってる訳じゃ無いんだからさ、とりあえず、手首に傷作りながらやんなきゃいけない仕事なんかしなくていいよ…、早く傷治せよ。」

「そうだね…、仕事は、もう焦らない様にする!、じゃないと、赤ちゃんがかわいそうだもんね。」

「そうしてくれると、俺も少し安心かな、あと何ヶ月かで、家族が3人になるんだからな。」

「もう、3人になってるんだよ、本当は!、ねぇ?パパは、あんたの事無視してるよ。(笑)」

随分大きくなった、自分のお腹に手を当て、お腹の子供に話しかける嫁さんを眺めて、仕事より大事なものが、何かを、改めて感じさせられながら、いつもの飲み屋への道を、3人で歩いた…。



続く
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テーマ:たいせつなひと。 - ジャンル:心と身体

  1. 2008/04/13(日) 06:49:58|
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