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メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…(エピソード16)「救急車」

最近は、NPOの日記が続いておりました、随分と久しぶりになってしまいましたが、嫁さんの誕生日兼、結婚記念日が近い事もあり、嫁さんの事を書きたくなった為、日記の続編です。

このエピソード達は、俺と、今は亡き、嫁さんが過ごして来た時間を懐古しながら、今現在、そういった状況で、悩んだり、困ったり、つまづいたりしている、人達の何かの役に立てればと思い、不定期で、自分と嫁さんのエピソードを、ノンフィクションで、書き綴っているものです…。

現在進行形の物語ではないので、ご注意を…。


エピソード16「救急車」

嫁さんも臨月に近づいた夏の終わりの頃の夜。

「そろそろ、実家に戻って、病院に通う準備始めた方が良いんじゃねーの?」

「実家に帰るのはあんまり、気が進まないんだけど。そうだよね、そろそろ準備しなきゃだね。」

「俺は、とりあえず一人で平気だから、気にしないで、子供の事だけ考えて帰っておいで。」

「そういえば、なりさん、今年は群発(頭痛)まだだね、チビちゃんが治してくれたのかなぁ?」

「あぁ、何とか、夏は無事に越せそうだね…、ありがたや、ありがたや。」

大きくなっている、嫁さんのお腹に手お合わせて拝んでみせる、何気ない日常のおどけたやり取り…。

だが、現実は、そう甘くなかったらしく、その日の深夜、俺は恒例の右こめかみの奥の激痛で目を醒ます。

油断していた時期だったので、睡眠時の予防薬も飲んでいない、枕元に、薬の用意も無い…。

激痛にのたうち回っていた俺に、身重の嫁さんが気付く、隣から嫁さんの声。

「なりさん!?大丈夫!?、また始まっちゃった?」

「みたいだな、お前、今、動きにくいんだから、無理すんなよ!一人で何とかする…、大丈夫…。」

ふらつく足取りで、冷凍庫を目指す、保冷財を探し出した時点で痛みのピークが来る、耐え切れず、コンクリートの壁に頭を何度も打ち付ける…、(今日のはしんどそうだな…)

薬箱から、3種類ある頭痛薬の中から、即効性の高い物を選び出そうとする…。

そこに、手が伸びてくる。

「今、飲むのはどれ?なりさん、一人じゃどれ飲んだか覚えてられないでしょ?一人じゃないんだから…。」

「…お前、無理すんなって言ったろうが!…」

「今はこっちの方が心配なんだもん、なりさんだったら、放って置ける?」

「…ありがとう、でも、無理させてごめん…」

「ご夫婦はね、相互扶助なんだよ、覚えといて。」

薬を飲んだ後急に体温が下がる事がある俺を、嫁さんは背中から温めてくれていた…。

頭痛から40分が経過し、背中からは嫁さんの寝息も聞こえていた…それでも、治まらない頭痛にもう一錠薬を追加しようとする俺…。

「なりさん、そのお薬、まだ飲んじゃダメなお薬だよ!ちゃんと、管理しないと危ないでしょう!!」

「…ごめん、起きてたのか?」

「気配で、これ位分かります、何年一緒にいると思ってんの?」
「なりさん、今日の群発辛そうだし、このまんまじゃいつ終るか分かんないじゃん、病院で、酸素吸入して貰おう、救急車呼ぶね!」

「いや、大丈夫だから、そのうち治まる!救急車なんか呼ばなくていいよ!」

「精神病の妊婦さんの手をこれ以上煩わせるつもり?(笑)呼ぶよ!」

「了解、ごめんな…。」

「相互扶助…。」

嫁さんが電話し、数分後に救急車が着き、救急隊の方が部屋に入ってくる、頭を抱えてうずくまっている俺、大きいお腹をさすってる嫁さん、状況は、電話で聞いているはずの救急隊の方だったが、そこで一言…。

「一応確認しますが、急患はどちらですか?」

嫁さんが苦笑しながら、夫ですと告げる。

救急車に担架で運ばれ、乗せられる…。

「ごめんな、行って来る、早く寝てろよな!」

「何言ってんのよ、すいません、私も同乗します。」

「お前の方こそ何言ってんだ、大丈夫、一人で行くよ!」

「相互扶助って、言ってるでしょ、帰りに何かあったらどうすんの?」

「お前こそ、何かあったらどうすんだよ!?」

「その時はなりさんがいるでしょ?」

奇妙な取り合わせの夫婦を乗せて、救急車は病院に向かう…。

また少し、夫婦の信頼感が強くなった、明け方だった…。




続く
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  1. 2008/06/05(木) 13:45:58|
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