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メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…(エピソード21)「入院…」(中編)

このエピソード達は、俺と、今は亡き、嫁さんが過ごして来た時間を懐古しながら、今現在、そういった状況で、悩んだり、困ったり、つまづいたりしている、人達の何かの役に立てればと思い、不定期で、自分と嫁さんのエピソードを、ノンフィクションで、書き綴っているものです…。

現在進行形の物語ではないので、ご注意を…。







エピソード21「入院…」(中編)


嫁さんが入院する日を迎える、入院の時間は午後から。

当時、俺が店長を任されていた店は、ランチタイムの慢性的な人員不足と、店長と言う立場から、店を休む訳にも行かず、入院の付き添いには行けそうに無かった…。

「ごめんね、なりさんに負担掛けちゃうけど、少しの間行ってくるね…、この子の事お願いね、今日は保育園お休みさせて、お姉ちゃんに見に来て貰うから、心配しないで大丈夫だからね。」

「俺の方こそ、一緒に付いて行ってあげられなくてごめんな。」

「なりさん、本当は、しばらくわたしがいなくなるから嬉しいんでしょ?羽伸ばし過ぎちゃダメだからね(笑)少しは寂しい…?」

「…あぁ、寂しいよ!だから、バカな事言ってねぇで、さっさと良くなって帰って来い!…待ってるから…。」

「うん、ありがとう、なりさんも、待ってるだけじゃなくて、たまには面会に来てよね!わたしは、凄く凄く、寂しいんだから…。」

「休みの日は必ず行くから安心して!じゃぁ、悪ぃ、仕事行くわ…、早く帰って来いよ。」

「うん、了解出来るだけ早く戻って来ます、だって、わたしの大事な家族が待ってるお家だもん!なりさんも、仕事無理し過ぎないでね、行って来ます…。」

その日から、嫁さんの精神病棟への入院生活が始まった。

仕事を終え、終電間際の帰宅、部屋には、お義姉さんと娘の出迎え…。

そこには、嫁さんの手料理は無い…、あるのは、お義姉さんが、大量に買い込んだ、カップラーメンの山と出来合いのお惣菜…。

お義姉さんに悪意は無いのだが、早速、現実を喰らう…。

唯一の救いは、やっとしゃべり出した娘が「パパー!」と言いながら抱きついてくれた事。

「お義姉さん、今日はありがとうございました、無事にあいつ入院できました?」

「うん、大丈夫だと思うよ、ちびちゃんと離れるのは、凄く寂しそうだったけど。」

「そうですか、ご迷惑お掛けしますけど、明日から、この子と平日の嫁さんの事、よろしくお願いします。」

嫁さんの希望で毎日、娘を連れて、面会に行ってくれるとの事。

嫁さんが入院した病院では、面会が親族までに制限されていた。

何とか平日を乗り切り、初めて嫁さんの面会に行く。

病棟にたどり着く、日光の当たる、ガラス張りの明るい病棟で、想像していた様な暗いイメージで無かった事にほっとするも、病棟に入るまでには、幾重もの、厳重なセキュリティが施され、ここが、精神科の入院病棟である事を認識させられる。

インターフォンを押し、看護師さんに嫁さんの夫である事を告げる、嫁さんへの確認作業が済み、ドアのロックが開いて行く。

嫁さんが俺を見つけ、通路を足早に向かって来る。

「なりさん、来てくれてありがとう!ちびちゃんも今日は、パパと一緒で嬉しいね!ほら、ママに抱っこさせて!」

嫁さんに飛びつく娘と、思ったより、元気そうな嫁さんを見て、少し安心する。

「顔色良さそうじゃん、どうだ、入院生活?」

「うん、覚悟はしてたけど、制限が多くてやっぱりしんどいかな…、携帯も預けなきゃだし、なりさんに電話するのも、公衆電話だけだしね…。」

「タバコは吸えんの?」

「うん喫煙所はあるから、吸えるんだけど、入院患者だけなんだって、なりさん、吸うなら、外に出なきゃだよ(苦笑)」

「じゃぁ、後で少しだけ行って来るわ(苦笑)」

「面会時間決まってるんだから、少しくらい我慢しなさいよ、せっかく来てくれたのにぃ。」

談話室のような場所で、そんな、他愛も無い話をしていると、数人の患者さん達が、嫁さんに声を掛けてくる。

「嶋村さん、この方が、旦那様?」

「うん、そうだよ、うちの旦那ちゃんです。」

「嶋村さん少し、紹介してよ。」

数人の嫁さんの友人であろう患者さんが、二人の周りに集まって来る。

「はじめまして、いつも、家の家内がお世話になっております。」

「いえいえ、私達の方こそ、嶋村さんにはお世話になっているんですよ。」

一様に嫁さんの友人の患者さん達の表情は明るい。

そんな会話をしている中に、1人だけ、一生懸命お話をしてくれているのだけれど、どうしても、会話が、支離滅裂になってしまい、何を伝えてくれたいのか、分からなくなってしまう患者さんがいた。

当時、知識の足りなかった俺は、対応に困り、とにかく、ニコニコ楽しそうに色んな話をしてくれる、その患者さんに対して、笑顔を絶やさない事と、相づちを忘れない事だけを心掛けていた。

嫁さんの友人達との歓談も落ち着き、娘を抱っこした嫁さんと二人で話せる時間が出来た。

「ふぅ…、やっと二人で話せるな。(苦笑)」

「うん、そうだね。(笑)」

「さっきの人には、ちょっとだけ、困っちゃったよ。(笑)」

「あの人ね、可哀そうな人なんだ、陰性の統合失調症で、これから、少しずつ、色んな事が、分からなくなって行っちゃうんだって言ってた…。」(※当時は陰性の統合失調の治療にに効果がある薬は出来ていなかった)

「そっか、そうなんだ…、今は、あんなにニコニコしてるのに、可哀そうだな…。」

「こんな事、言っちゃいけないとは思うんだけど、わたしが、同じ様な状態になったら、もうダメだろうなぁ…。」

「おい!ダメだとか言うなよ、お前は、お前、早く良くなる事だけ考えて入院してろ!、良くなる為の入院だろうが!」


後編へ続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ごめんなさい、TIMEUPです。

書き切るつもりでしたが、この日記を(中篇)とさせて頂きます。

本日もしくは、数日中に後編UPします。
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テーマ:たいせつなひと。 - ジャンル:心と身体

  1. 2008/08/29(金) 13:05:24|
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