スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…(エピソード23)「転院~求職と休職」(後編)

このエピソード達は、俺と、今は亡き、嫁さんが過ごして来た時間を懐古しながら、今現在、そういった状況で、悩んだり、困ったり、つまづいたりしている、人達の何かの役に立てればと思い、不定期で、自分と嫁さんのエピソードを、ノンフィクションで、書き綴っているものです…。

現在進行形の物語ではないので、ご注意を…。



エピソード23「転院~求職と休職」(後編)



嫁さんの退院から一ヶ月ほどが経過し、体力も、メンタル面も落ち着きを見せ始めた頃、嫁さんの転院先探しと、派遣社員としての求職活動など、色々な事が動き始めた頃だった…。

以前から、何度か打診があった、俺が店長を任されていた店のフランチャイズ化、俺自身のポジションはそのままで、オーナーが変わり、雇用も、今まで恩のあった会社ではなく、新しいオーナーの雇用になるという話が、現実化して来た。
俺自身にとって、マイナスになる様な話ではないのだが、正直、オーナーが変わる事で、様々な説明をもう一度繰り返さなければいけない事には抵抗があった。
持病の頭痛の事、嫁さんの事、素通り出来ない問題は山積していた。

(正式に決定したら、嫁さんにも説明しなきゃな…。)

そんな事を考えていた冬の終わりが近づいていたある明け方、俺は、これまでも、幾度と無く経験して来た激痛で目を醒ます。

(おい…この大事な時期に群発かよ…。)

激痛に身じろぎしながら、嫁さんが眠っている事を確かめる…。

嫁さんが眠っている事を確かめ、おぼつかない足取りで、専用の頭痛薬を取りに向かう…。

「なりさん!頭痛?」

「…ごめん、やっぱり起こしちゃったか…。」

「今日のもひどいの?」

「…そうだな…ここ最近では最悪だな…。」

「そんなに痛いんだ、薬まだ飲んでないでしょ?、わたし持ってくるから!なりさんは横になってて、冷やす物も一緒に持って行くから…ねっ!」

「…ごめん、いつも起こしてごめんな…。」

「お互い様でしょ、いいから横になってて。」

「ごめん…、甘えさせて貰う…。」

この頭痛が、毎日、数ヶ月続く事を考えると気が重かった…更に、俺の頭痛にほぼ必ず起き出して俺の側にいてくれる嫁さんに、また負担を掛けなければいけない時期が来てしまった、その事実が俺の気持ちに追い討ちをかける。

空が白んで来た頃、ようやく頭痛が治まりだす。

頭痛の間、体温が下がってしまう俺の背中を、ずっと抱いていてくれた嫁さんに声を掛ける…。

「ありがとう、治まって来た、ごめんな。お前、今日仕事の面接だって言ってなかったか?」

「うん、午後からだから、ちびちゃん保育園に送って行ったら少しお昼寝してから行くから平気だよ。なりさんこそ、寝ないで仕事でしょ?無理しないでね。」

生活を共にするようになってから、一度たりとも、嫁さんが俺の頭痛に関して、一切不満を漏らさないでいてくれた事には、感謝なんて言う言葉では言い表せないほどの想いがある…。

仕事中は、頭痛の発作を出さない為に、常に薬を飲み続ける、深夜や早朝に薬が切れる、その痛みで目を醒ます、同時に嫁さんの目も醒まさせてしまう、そんな毎日が続いていた…。

あの年の頭痛の発作は、平年と比べても群を抜いており、ひどい発作時には、自分の頭を殴りつけた拳にひびが入ってしまう事もあった。

流石に、みかねた嫁さんから、一つの提案が出される…。

「なりさんさぁ?」

「うん?何…?」

「しばらくさぁ、仕事休んだら…?」

「無理!」

「今回の群発きつそうだし、それになりさん、今の職場のフランチャイズ化にあんまり乗り気じゃないんでしょ?」

「ん…?何で知ってんの?俺その話お前にまだしてないよなぁ?」

「何年なりさんと一緒にいると思ってんの?それぐらい、お嫁ちゃんはお見通しなのだ!(笑)」

「そっか…気付かれてたか…。」

「本当はね、なりさん、ここんとこ毎朝うなされてたよ。仕事の事寝言でなんか言ってたから、鎌を掛けて見たんだ…。」

「実はなぁ…、お前の言うとおりなんだわ…ただな、今俺が仕事辞める訳にはいかないだろ!」

「あのね、最近のなりさん無理し過ぎだし、わたしが仕事辞める度に、気にしないでゆっくり休めって言ってくれてたでしょ?」

「でもさぁ…、俺も職場変わる度に、日数調整で休んでた事があったけど、これまでのは全部次の職場から、声が掛かっていて、期限が決まった休みだったじゃない?今回辞めたら、次決まるまで時間掛かるかも知れないよ、その間どうすんの?」

「なりさんの体の方が大事でしょ!、それに、わたしの派遣も決まったから大丈夫!それに、今回の派遣先、商社だから結構給料いいんだよ(笑)」

「でもなぁ…お前に負担掛かるだろ?やっぱりダメだわ。」

「とにかく、今のなりさん見てる方がよっぽど辛いよ!指まで骨折して何言ってんの!頭痛の発作が治まるまででいいから、体休めて、お願い…。」

「うーん…やっぱりいいよ。仕事中は薬飲んでれば何とかなってるし、続けるわ、仕事。」

「仕事中にあんなに強い薬何錠飲んでるの!一日2回しか飲んじゃダメな薬、なりさん倍以上飲んでるよね?わたし、薬の数毎日チェックしてるんだよ!それにほとんど寝てないでしょ?なりさんが本当に倒れたら、ちびちゃんどうすんの!?」

「……分かった…、今回の頭痛の発作が治まるまでお前の言うとおりにするよ…、ごめんな、迷惑掛けるな…」

「これが相互扶助でしょ?お嫁ちゃんに任せなさい!(笑)」

「…分かった、ただな、今のオーナーと常務さんには世話になってるからさ、あと店の仲間にも不義理したくないからさ、残務処理だけはキッチリやって来るわ。だから、少しだけ、お休みさせて貰うの待って。それまでは、意地でも倒れないからさ!(笑)」

「なりさんらしいね。多分、そう言うと思ってた…じゃぁ、もう一踏ん張りだけ頑張っておいで。」

残務処理を終えた俺は、嫁さんの言葉に従い、約二ヶ月休職し自宅療養に入り、専業主夫になる。

それまで、給料全額を嫁さんに渡し、金銭の管理を全て嫁さんに任せていた俺は、当時の家計がどういう状態なのか全く把握していないままの休職だった…。


続く
スポンサーサイト

テーマ:たいせつな人 - ジャンル:日記

  1. 2008/09/14(日) 15:12:30|
  2. メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…(エピソード24)「転職と不協和音」(前編) | ホーム | メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…(エピソード23)「転院~求職と休職」(前編)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mentalreborn.blog104.fc2.com/tb.php/77-1d8512a1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。