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メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…(エピソード26)「慟哭」(前編)※メンタル面が不安定な方は安定する時期まで、読み飛ばす事をおすすめします。

このエピソード達は、俺と、今は亡き、嫁さんが過ごして来た時間を懐古しながら、今現在、そういった状況で、悩んだり、困ったり、つまづいたりしている、人達の何かの役に立てればと思い、不定期で、自分と嫁さんのエピソードを、ノンフィクションで、書き綴っているものです…。

現在進行形の物語ではないので、ご注意を…。




エピソード26「慟哭」(前編)



全ての、『これから』が道が途切れる事無く続くものだと信じていた…。

例え、どんな『If』の世界があったとしても、そこから『一番大切な人』がいなくなる『If』の世界はあり得ない…、筈だった…。



6月29日
俺が働き出せた事によって、平穏な家庭を取り戻せたと思いこんでいたあの日…。

一つの歯車が狂いだした…。

いつもの様に仕事に出かける身支度を始めた俺に、ここ数日鬱の状態が酷かった嫁さんが話しかけてくる。

「なりさん、何もしてあげれなくて、ごめんね…、本当に、ここんとこ動けないんだ…。」

「気にすんな、もう慣れてるよ、無理しないで休んどけ。」

そう、一緒に過ごした約五年の間に、嫁さんの調子が悪いのは、その日によって波はあるものの『いつもの事』に俺の頭の中で変換される様になってしまっていた。

「でも、今回のは、結構しんどいよ、これ、いつまで続くのかなぁ?」

確かに、その日までの数日は家事もほとんど出来ておらず、娘の世話を見るのが手一杯の状態な事は、俺も知っていた。

「そのうち落ち着くんじゃねぇか?少しゆっくりしてさ、チビにだけは何か喰わしてやっててくれや、俺のは別に何も無くていいからさ…。」

俺の方も、ある程度新しい仕事の環境に慣れて来たとはいえ、責任のある、立場から開放された訳でもなかった為、いつもピリピリした雰囲気を漂わせていた時期でもあった、その不安定さが、俺に、不要な一言を付け加えさせる。

「でもさ、そろそろ、カップラーメン以外のもんも喰いたいな、一日の間に飯だけでも炊けるくらい調子が戻る時って無いの?チビにはなんか喰わしてんだろ?」

「やっぱり…、なりさんも分かってくれてないのかな…?」

「…わりぃ、言い過ぎた、俺も、まだ、ストレス抱えっ放しでイライラしてた、飯も気にしなくていいよ。」

「なりさんはいいな…、うらやましい…。」

「何が?何で?」

「それが、いい事でも、悪い事でも、感情にして表に出せるから。」

「お前はそれが下手って言うか、上手くできねぇもんな…、て、それは、当て付けか?」

「そんなんじゃない!本当にうらやましいの、わたしには持て無いスキルだから…。」

「また、そうやって、なんでもすぐに諦める、お前のわりぃ癖だぞ、それ…。」

「でも、本当に先が見えないのって辛いんだよ、今回のは特に辛い、本当にわたしが、なりさんとチビちゃんの事分からなくなったら、どっかの施設に預けてね…、そんな風になってまで、二人に迷惑掛けたくないから…。」

「嫌だって言ったよな、この前、いい加減しつこいぞ!迷惑、迷惑って今、お前がふさぎ込んで、なんにも出来ないって聞かされ続ける方がよっぽど迷惑だよ!少しでも、良くなる事考えろ!」

「それが出来たら、病気になんかなってないし、なりさんのご飯も毎日作れてるよ!それが出来ない事がどれだけ辛いかなりさん分かってないでしょ!!もう嫌だ!!もうどうでもいい!!もう死にたい!!」

「ふざけんな!!おめぇだけが辛いと思ってんじゃねぇよ!死にたかったら勝手に死ね!ただ、誰にも迷惑掛けんなよ!おめぇは母親だって事忘れんなよ!!」

「分かった…、もうどうでもいい、限界…。」

おもむろに立ち上がり、マンションの三階の窓から身を乗り出そうとする嫁さんを、強引に引きずりおろす。

「俺が、本気でお前に死んで欲しいなんて思うと思ってんのか!?」

「もう、なりさんの重荷になりたくない!なりさんだって、わたしがいなければ、こんな苦労しなくて済むでしょ!それに、わたし、いつ、なりさんの事分からなくなるか分かんないんだよ!それが、一番怖い!」

「いいから、今は落ち着け!!」

「だって…だって…。」

泣きじゃくる嫁さん…。

「だってじゃねぇよ!お前に死なれたらこの先、俺はどうやって生きて行けばいいんだよ!俺の生きてる目標勝手に奪わないでくれ!」

「…なりさん…、ごめんね…、もうお仕事行かなきゃいけない時間だよね、わがまま言ってごめんね…。」

「何言ってんだよ、今のお前を放って置いて仕事なんかに行けるかよ!今日は休ませて貰う様に電話入れて来るから待ってろ。」

「なりさん、大丈夫、なりさんがいないと、仕事回らないんでしょ?もう本当に大丈夫だから…。」

「いや、今日は一緒にいる、少し待ってろ。」

「ダメだよ、なりさん、新しい職場で責任職でしょ、そんな人が、まだ一ヶ月も働いていない職場なのに休んだらダメだよ、これから誰がわたし達にご飯食べさせてくれるの?(笑)」

「本当に大丈夫か?絶対おかしな事考えないって約束できる?」

「絶対!、約束する!だから、今日は仕事に行って、なりさんがここまで一所懸命作った信用なくしちゃダメだよ、お嫁ちゃんは、なりさんが頑張ってんの知ってるんだぞ(笑)だから、今日はお仕事行って、わたしは大丈夫だから…、ねっ!」

「絶対に約束できるな?明後日は休みだから、そん時に、もう一回、ゆっくり話そうな?」

「うん。」

「分かった、じゃぁ、今日は、留守番頼むな?留守番だから、ちゃんと俺が帰って来た時にいなきゃダメなんだからな!」

「うん、『留守番』してる。」

その日は、嫁さんの言葉に従い、仕事に向かう…。

夫婦喧嘩…、いつも嫁さんが言っていた言葉が頭をよぎる…。

「なんかね、うちだけみたいだよ、喧嘩した後に、一杯話し合いするの…、みんなのとこではしないみたい、やっぱりうちら変わってるんだね。(笑)」

少し怪訝そうに、でも誇らしげに、その事を話す嫁さんの笑顔が目に浮かぶ…。

そうだ、話そう、もっとゆっくり、時間をかけて…。

6月30日
俺の帰りが遅かった事と嫁さんが風邪気味だった事もあり、嫁さんとの会話は少なかった…。

「ただいま、大丈夫だったか?」

「うん、ちゃんとお留守番してたよ!」

「ありがと、給料貰って来たぞ、これで、今月はよろしくな。」

俺が貰った給料は、一度全額嫁さんに渡すのが、嶋村家の自然に出来たルールだった。

「ちびちゃん、パパ帰ってきたよ、あと、お仕事のお金も貰って来てくれたよ、今月もごはん食べれるね、パパにありがとうしようね。」

「うん、ぱぱ、ありがと!」

「おう!なぁ、チビ、ママ最近調子よく無さそうだから、パパがいない時はお前がママの事頼むな!」

「うん!ままが、ぐあいわるいときは、おくすり、わたしたりしてるからだいじょうぶだよ!」

「うん、頼むな。」

「ママは?調子どうだ?」

「うーん、ちょっとね…、風邪引いちゃったみたい、だから、チビちゃん保育園お休みさせちゃった。」

「そっか、だからいるんだね、まぁその方が安心だわ(笑)」

「そうだね。(笑)」

「無理しねぇで横になってな、俺も風呂入ったら横になるからさ。」

出勤時間、二人に見送られ、仕事へ。

前日の事にはあえて触れずにいた、休日にゆっくり話そうと心に決めていたから…。


7月1日

出勤時間近くに目を醒ます。

嫁さんは、風邪の具合もそうだったが、メンタル面の不調が、明らかに表情に表れていた。

「どうした?お前、今日調子良くないだろ?」

「うん、あんまり良くは無いかな…。」

「無理すんなよ、何かあったら、必ず連絡よこせよ!」

「うん…。」

「明日は休みだからさ、それまで待って、なっ?」

「…うん…なりさん、なんか怖いよ…、いろんな物が見えたり、変な音が聞こえたりするのが治まらないの…、わたしも、なりさんとかチビちゃんの事分かんなくなっちゃうのかな?」

「一人で大丈夫か?」

「…うん…大丈夫…。」

「お前、今日は、明らかに調子悪い時の顔になってるからな、本当に、何かあったら、電話しろよな!」

「…うん…。」

布団から抜け出せないでいる嫁さんに、声を掛け職場に向かう…。

心配はしていたが、これまでにも、何度と無く見て来ている、嫁さんの不調時の虚ろな目と表情…。

今日さえ乗り切れば、フォローを入れてやれる、だから大丈夫、そう自分に言い聞かせ、仕事に集中する。

7月2日

深夜1時頃携帯の着信音が鳴る。

嫁さんからの電話だった。



後編へ続く



※この日記を読んで下さった皆様へのお願いです。

後編更に重い話になりますが、よろしければ後編もお読み下さい。
後編には何かしら、伝える意味がある文章を書き上げるつもりです。

時間の都合上、本日は前編のみのUPとなってしまいましたが、前編のみ、お読み下さった方は非常に読後感が悪い事と思います。
ノンフィクションの為、私の文章でご気分を害された方もおられるかと思いますので、先んじて、お詫び申し上げます。

また、後編のUPが終るまで、お待たせしてしまっている、メッセージの返信、お時間の猶予を頂ければ幸いです。
誠に勝手なお願いながら、事情を察して頂けると嬉しいです。(苦笑

必ず、近日中に後編UP致しますので、どうかよろしくお願い致します。
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テーマ:たいせつなひと。 - ジャンル:心と身体

  1. 2008/10/04(土) 20:34:43|
  2. メンタル疾患の彼氏彼女を持つ人達へ…
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